2017年10月9〜13日 岩手山から玉川温泉縦走

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    北東北の紅葉と温泉三昧の山行です。羨ましすぎる...

    T矢さんの報告書から

     

    10月7日(土)
    新幹線で東京へ。
    東京八重洲南口から盛岡行きの夜行バスに乗車

     

    10月8日(日) 一日目
    盛岡駅前の松屋で朝食をとる。盛岡からIGR岩手銀河鉄725発で滝沢駅へ移動する。
    盛岡から滝沢駅に向かう車中から岩手山の山容がズーっと見られ、秋晴れの青空を背景に赤茶けた山裾が見える。右側になだらかな裾野を広げ、左側はごつごつした尾根が続く半分富士山のような山で、南部片富士(岩手県は南部藩であり、片方が富士山のようにきれいな裾野を持っていたことから)と言われている。
    滝沢駅では予約していた滝沢タクシーが待機。登山口に行く前に岩手山の全容をカメラに収めたく、岩手山の全容が見える写真撮影スポットに連れていってもらうことにする。
    登山口までのルートからは少しはずれ、1000円程度余分にかかるがせっかく北東北まで来て、秋晴れの中もったいないのでお願いする。

     


    ここから見る岩手山はほぼなだらかな富士山の山容をしている。
    裾野はまだ緑色であるが、中腹は紅葉で赤く染まっており、山頂近くは樹木がなく山肌が見えて赤茶けてみえる。
    ここで写真撮影。そしてその後馬返しの登山口へ向かう。
    馬返し登山口の鬼叉清水の給水場で2箸竜訖紂
    岩手山の東側は自衛隊の岩手山演習場があり、登り始めた頃から自衛隊の砲撃の音がし始める。
    東北の山間部は月の輪熊が多い中、この音のために岩手山の東側に熊が寄り付かないと教えてもらう。
    登山口からは緑の樹林帯の中歩き始めるのだが、1合目あたりからは黄色や赤の広葉樹林帯の中、高度を上げていく。

    谷筋の紅葉の曼陀羅がスゴい。
    岩手山は朝から日帰りで登る人が多く、この日も晴れの紅葉見ごろの日曜日とあって、小学生連れの家族連れも登っていたり、70歳くらいの老夫婦や高齢の婦人も登っておられました。
    3合目1200mを超えるころから樹木が無くなり、紅葉の樹林帯を上から眺められ、振り返ると南東には早池峰山、南西には鳥海山、足元には、自衛隊の演習場の広大な敷地がはっきり望めるようになってきた。
    7合目到着11時40分頃視界が開け、草木の無い山頂が間近に望めるようになってくる。ほどなくして、平らな平地に出て8合目の小屋が見えてきた。
    避難小屋とは思えない大きな小屋で、給水栓が設けられており、水がジャバジャバ出ていて、広場では多くの登山者が昼食をとっていた。
    ここで明日昼間までの水の給水をする。
    宿泊する不動平避難小屋までは15分。石垣に囲まれた頑丈そうな小屋に到着。

    ここも多くの登山者が前のベンチで昼食中。小屋に入って今夜のねぐらのスペースを確保し、そしてまずは山頂にいくことにする。
    不動平避難小屋から見える山容は、半分はハイ松が生え、上半分はなだらかな山に見えたが、登るとそこは火口になっている。
    外輪の中は外の風景とうって変わって、荒涼とした火口になっていて、外輪山に最高点が有るのだが、中にもうひとつの山頂がある。地元の人でもここに登って来ない人には想像できない風景。
    時計回りに一周し始めたが、火口の中に岩手山のご神体を祭った神社が有り、参拝して外輪山を周回し最高点の薬師岳を目指す。

     

     山頂からは明日から縦走する裏岩手縦走路、秋田駒ヶ岳、それに連なる乳頭山、八幡平が望め、足元にはもうひとつの西側外輪山と松川、八幡平温泉郷が紅葉やの森の中に煙をあげているのが望める。

     


     山頂を1時間程で一周し避難小屋に帰宅、とは言ってもまだ2時、酒を飲み始める。
    このときまだ7〜8人は小屋に居たが地元の人達は帰り仕度、3時くらいに何人か到着して小屋の中は10人くらいになった。
    その中で地元北上市から来たという男性と地元滝沢から来た女性と夕日を見に再度山頂に行くことにする。
    15分程で山頂、ちょっと早すぎたので、山頂で日没を待つ。
    岩手山は来た東北で二番目の高峰で独立峰なので下から見上げる山容もきれいだが、山頂からの見晴らしも文句なし。秋田駒ヶ岳の方角に沈む夕日を見届けて、避難小屋まで下山。
    明日の天気予報では午前中は晴れているが、午後から雨の予報なので、朝4時半出発にする。

     

    10月9日(月) 2日目
    10時間の行程
    3時半起床、4:20出発。山頂へ御来光を見る人達も出発し始め、ヘッドランプが列になって岩手山山頂を目指すのが見える。
    日の出は縦走する鬼ヶ城の稜線から見えるという言葉を聞いて出発したが、ちょうど通って来た稜線の陰になって日の出は拝めなかった。
    しかし、早くも岩手山山頂はガスがかかりだし、山頂からの御来光は拝めたのか微妙だ。
    不動平の小屋を出発してから直ぐに鬼ヶ城と言う岩場に取り付きその稜線を下っていく。鬼が城は岩手山の西側カルデラの外輪山に当たり、足元には紅葉が少し過ぎた樹林帯や火口湖が点在している。
    ここからテレビで紹介していた黒倉山に寄り道をして登る。
    地面からは噴煙が立ち上る山頂から岩手山山頂と西側外輪山である鬼ヶ城を見渡せ、足元には松川温泉郷の湯煙を、西側は秋田駒ヶ岳が望める絶好のビューポイントでした。

     


    ここからは岩手山と八幡平を繋ぐなだらかな稜線の散歩道。東側斜面は紅葉真っ盛りの山肌、西側斜面は松川温泉の紅葉、向かう稜線の先には八幡平の紅葉が広がる。
    しかし振り向くと岩手山山頂には大きな笠雲が広がってきていた。
    三ツ石山荘には12時過ぎに着いたが、今にも雨が振りだしそうなのに、網張温泉や松川温泉から登ってきたと思われる日帰り登山者が多くいた。
    三ツ石岳山頂では風が強くなり気温が下がってきたので重ね着して笹薮の稜線を急いぎ、13時に大深山荘に到着。なんとか雨に降られなかった。
    大深避難小屋も新しく建てられていて、二階建て40人は泊まれる大きな避難小屋だが、結局この日は他に誰も宿泊者はなく一人きりだった。
    幸いdocomoの電波はバッチリ入り、翌日の天気は確認できた。しかし翌日は昼から雨でその翌日も雨予報。

     

    10月10日(月)  3日目
    明るくなってきて目が覚める。誰もいないので寝過ごしてしまう。
    6時半出発。
    幸いに雨降っては降ってない。
    今日も稜線縦走が続く。嶮岨森、諸桧岳、畚岳と昨日遠くから見えた山の稜線がそれぞれの山頂ではガスでなにも見えない。今まで目標にしてきた八幡平もガスで見えない。
    畚岳(もっこたけ)は八幡平三大ビューポイントなので一応登って見るが、やっぱりガス。でもこのガスの中でも畚岳に登山される方と出会う。畚岳から降りると八幡平の舗装道路となる。
    これからはこの山行の2つ目の目的である温泉巡りをする。ドライブウェイを20分ほど下ると藤七温泉が見えてきた。なだらかな山間の斜面にモウモウと蒸気が立ち上る混浴露天風呂が点在している。
    女性専用に囲ってある露天もある。
    しかし、上流の方(50m くらい上)はお湯が熱く、結局上の露天には入れなかった。さて今日はこれからどうするかと温泉に浸かりながら考え、結局八幡平山頂には歩かず、明日宿泊予定の大深温泉で泊まることに変更し、八幡平レストハウスから大深温泉へバスで直行することにする。

     


    大深温泉は、バス停を降り紅葉のトンネル抜けた先のひなびた湯治場であたり一面紅葉。

    宿泊できるオンドル棟2棟と室内温泉が男女1つずつしか無いが、すぐ隣でもうもうと温泉が湧き出ている。
    素泊まり1泊2000円。建物の中にも蒸気が出ていて、各自が寝具を敷いて雑魚寝するオンドル棟に泊る。

    食事の提供は無いが山屋なら自炊問題なしなので最高の宿泊施設で、煮炊きはその棟の中ででき、冷たい山の水がジャブジャブ流れる炊事場、食料保存棟もあり最高の宿泊場所である。
    ひとっ風呂浴びてからオンドル棟の中で湯治客の人達と話をしているうちに酒盛りとなり、そのままそこで夕食まで頂くことになってしまう。

     

    10月11日(火)  4日目
    本日の天気予報は一日中雨。昨日は9時まで飲んでいた。
    寝起きに先ず温泉に浸かりに行く。
    朝御飯も、できたから食べにおいでとよばれることになって7時から皆さんと朝御飯。
    皆さんの意見を聞きこの当たりの蒸ノ湯(ふけの湯)温泉、後生掛温泉を雨の中を歩いて巡ることにする。
    大深温泉のチェックアウトは適当。
    12時頃までに続けて泊まるかどうかの意思表示をしてもらったらいいということであったが、この雨の中先を急いでも何も見えないし、帰りのバスも決まっているのでもう一泊するつもりで外の温泉巡り。
    蒸ノ湯温泉までは歩いて30分。ちょうど宿のチェックアウトの時間に蒸ノ湯温泉に着く。
    宿泊棟は昔の学校の校舎を使っているようで中に内湯とちっさな露天がひとつ。
    メインの外湯は建物から少し離れたところに混浴露天が8つと男性女性専用の露天風呂がひとつずつ。
    紅葉と温泉の蒸気が上がる広い谷間に点在して、最高のロケーション。
    お湯の温度も長湯するのにちょうどいい温度でしたがなんと貸切り、男も居なければ女性もいないと言ういいのか悪いのか、好き放題歩き回って一時間ほど入り尽くしました。


    もう一つの後生掛温泉までは、一旦大深温泉に戻って山道を40分下らなければならず、この雨の中迷うところ。後生掛温泉はどうせ玉川温泉まで下山するときに寄ることもできるので、大深温泉まで戻って来て意思がなくなってしまった。部屋に戻って来ると湯治の皆さんもちょうどお昼時で「ラーメンでも食べるか」とまたまたおよばれに預かり、そのまま昼から酒盛りが始まる。酒盛りは、自家製の密造濁り酒や山葡萄酒、酒の肴は食用菊のオヒタシやシソの実の佃煮。

    何でも食べてみと言って次から次に出てくる。
    昨日から色々ごちそうになりっぱなしだったので、今日の食事代は割り勘にしていただくことに。

    昼の2時から、釜石のサンマとマグロの刺身を肴に一次会をし、夕食は米沢牛のステーキをして夜8時にお開き。
    温泉に入って戻って来ると3次会が始まっている。

    この人達は毎日こんな生活かと思いながらも、9時お開きとなる。
    でも明日の天気予報は曇りなので、予定通り後生掛温泉を通って玉川温泉まで歩いて降りることにする。

     

    10月12日(水)  5日目
    朝6時に朝湯に入浴。温泉から上がると皆さんが朝飯の準備。味噌汁、白ご飯、納豆、菊のオヒタシ等を持ち寄って朝食となる。
    朝食をしながら昨日後生掛温泉まで山道を行ってきたという女性に後生掛温泉への道や玉川温泉までの道を聞く。

    「後生掛温泉までは、広い登山道でわかりやすいよ。後生掛温泉から焼山までは落葉がいっぱい降り積もった樹林帯を歩き、焼山あたりからは荒涼とした稜線を歩くので風が強いときついかも。焼山から玉川への下りは晴れていたら紅葉が最高。」と教えてもらい歩いて降りたくなる。
    朝食を済ませ、使わせていただいた食器も洗い、7時半に出発のために挨拶。

    しかしそこでまた雨がザアザア振り出す。

    出鼻をくじかれた感じでしたが、一服お茶を頂いてから、「またおいでね」と握手をしていただいて8時に再出発。
    後生掛温泉への山道もあたりは紅葉で真っ黄。道幅は登山道としては広いが、落葉とゴロゴロ石と水たまりが道を埋めて、どこが道かどこが水たまりかわからない。

    30分ほどで温泉湯気が立ち上る後生掛温泉谷が見渡せる峠に到着。

    紅葉と白い土肌や温泉池を見ながら一番下手の温泉建物にはいる。今回4湯目の温泉に入浴。

    残念ながら後生掛温泉はロケーションはいいのですが、露店風呂が屋外になく4つの内湯があるだけで、紅葉と湯けむりを眺めながらの入浴はできなかった。
    一時間あまり入浴し、旅館の方に「焼山へいくんですか。熊に気を付けて」と見送られ、またここで雨。

    急いでカッパを着て出発。
    後生掛温泉から国見台までは紅葉の樹林帯の中で、落葉が降り積もり、水が流れるゴロゴロ石の沢のような歩きにくい道を登っていき、登りつめると先ほどまでいた後生掛温泉やその奥の大沼温泉の湯けむりが望める視界の開けた場所に出た。もうこのあたりは紅葉の時期が少し過ぎているようだ。
    ここから少し下ると焼山避難小屋が見えてきた。

    この小屋は現在工事中で使用禁止になっていたが、雨風が結構あったので軒先だけ借りるつもりで寄ってみる。
    内装はまだできていなかったので玄関土間を借りて、水と行動食の補給をして出発。

    焼山のすごさはここから。
    小屋の上の稜線の上がると風景は一変。

    樹林帯と笹の原から白と黄土色の土肌の中に白濁した火口湖が点在する荒涼とした稜線に出た。
    八幡平一帯は温泉も含めてこのような紅葉と荒涼とした大地が入り混じった非常に興味深い。


    晴れたり、雨が降ったりが繰り返されている。

    焼山山頂は笹原の中で、残念ながらまたもや眺望無し。
    焼山山頂から玉川温泉は標高差600m。振り返ると白い山肌から噴煙が立ち上っている山腹がみえる。

    この下りからの景色も紅葉の大パノラマ。

    足元こそ笹薮だがその下は玉川温泉の谷を挟んで森吉山の麓まで、いやあたり全部が紅葉〜〜。

     

    しばらく見とれてから下山。一気に高度を下げて紅葉の樹林帯の中へ。
    最終目的地の玉川温泉に14時に到着。ここも山腹が紅や黄葉に染まり、谷間にはいくつもゴウゴウと噴煙を上げる噴気口と白い土肌の斜面が覆う。

    あたり一帯に散策路があり、湯治客らしき人達が御座を広げて地熱の温泉を楽しんでいる。

    この玉川温泉の内湯はpH1.2という強酸性の泉質の刺激によっていろいろな効果が謳われているが、肌に少しの傷があればヒリヒリ痛くて入浴できないほどで、髭剃り後のカミソリ負けもしみるほどでした。

    ここで1時間以上ゆっくり入浴し、合計5湯の温泉巡りをすることができた北東北の縦走兼温泉巡りも終了となった。

     

    行動記録
    10月7日? 新大阪19:30—新幹線→東京八重洲南口23:10—バス→10/8 6:35盛岡駅7:32→7:47滝沢—タクシー→8:20馬返登山口
    10月8日? 馬返登山口8:20〜不動平避難小屋12:30〜岩手山山頂13:30〜14:14不動平避難小屋
    10月9日? 不動平避難小屋4:20〜黒倉山6:45〜大松倉山9:40〜三ツ石避難小屋10:00〜大深山荘 13:00
    10月10日? 大深山荘6:00〜嶮岨森7:10〜諸桧岳8:40〜畚岳9:50〜13:20八幡平BT1500-----大深温泉
    10月11日? 大深温泉9:30〜10:00蒸ノ湯温泉11:30〜12:00大深温泉
    10月12日? 大深温泉8:00〜8:40後生掛温泉9:50〜焼山12:30〜14:10玉川温泉〜新玉川温泉16:10—バス→17:19田沢湖駅20:20—バス→10/13 6:05浜松町—東京駅—バス→大阪

     



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